GINGER LEMON HONEY -スパイス① シナモン-

ジンジャーシロップ「GINGER LEMON HONEY」の素材についての連載。
今回からはGINGER LEMON HONEYのオリジナリティを決定づける、スパイスのお話です。

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GINGER LEMON HONEY -甜菜糖のこと-

言わずと知れた定番中の定番スパイス。スタバの砂糖やらなんやらおいてあるところにもあるので、スパイスというイメージのない方もいるかもしれません。そんなこともないかもしれません。

特徴は甘く独特な香り。シナモンロールやアップルパイのような甘いものに使われることが多いのですが、料理や飲料ースタバでもつかわれているようにーでも親しまれています。のみならず、漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代から血行を促進する生薬として使われてきました。

その効能は、冷え症(冷え性)や、肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛など。
血流がスムーズになることで、酸素や栄養が細胞の隅々まで行き届きやすくなり、肌のシワやくすみ、目のクマの改善や、抜け毛や骨が脆くなるのを予防する効果もあると言われています。

シナモンは世界最古のスパイスとしても知られ、古代バビロニアの粘土板や、エジプトの古文書にもその名が記されていて、ミイラの防腐処理にも使われていました。

さらに、その独特の香りから、何千年もの間儀式の聖油の原料として用いられ、感覚を刺激し自信や寛容さを高める香りと言われています。

GINGER LEMON HONEYは、わたしたちがヒマラヤ圏のカフェで好んで飲んでいた、生姜、レモン、蜂蜜をソーダで割った素朴なドリンクに、現地のスパイスであるマサラを加えて、あのヒマラヤの悠久の時が感じられるようなものを目指して作りました。

現地では自炊をしていたのですが、その時に欠かせないのが各種のスパイス。日本人のお腹には刺激の強い食材たちを、まろやかにしてくるのが、シナモンでした。
地場の人々との交流はもちろん、旅行者ーその多くはバックパッカーでしたーとも仲良くなったのですが、彼らが現地を発つときに「よかったら使って」とスパイスをくれることがありました。その時には考えもしなかったことですが、このスパイスたちが、旅の記憶の深く大事な部分にあることに、日本に帰ってから気づかされることになりました。

GINGER LEMON HONEYの感想を聞いたときに、人によっての「感じ方の幅」が大きいのが、シナモンだと感じます。シナモンが強いね! という方もいれば、シナモンは苦手なんだけど、これくらいの感じなら飲めるね! という人まで本当にさまざま。
体調やその日の状況によって感じ方が変わるのが、シナモンなのかも知れません。

そろそろ文字数が多くなってきましたので、今日はこの辺で。スパイスの話はこれからも書いていく予定です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

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