ジンジャーシロップやクラフトコーラを流通させるには vol.7

わたしたち buddha mountainのプロダクト、GINGER LEMON HONEYの販売・流通についての連載です。

前回はこちら

本サイトの立ち上げに取り掛かり、WEBサイト制作のセオリーを少し離れて、

・第一弾製品 GINGER LEMON HONEY に特化したサイトではなく、buddha mountain のサイトとする

・商品追加やブログ等のコミュニケーションも、本サイトに一本化する

という「1サイト、1目的」ではない汎用サイトとなる方針に固めました。

この決断に至ったのは、ランディングページに製品特化の魅力を任せようと考えたからです。
今後製品を増やすたびに、WEBサイトを増やすのは現実的ではなく、過去の製品や活動とのシナジーを生みにくくなってしまうのも問題と考えました。また、D2Cに特化した会社と違いリソースも限られているので、複数サイトの運営は難しいと考えました。

そこであまり大きくないEC事業者の方のサイトを参考にすることにしました。いくつかの事業者で、われわれが作ろうとしているような汎用サイトに商品ラインナップがあるだけのものを見つけました。

「こういうやり方もあるのだな」とほっとしましたが、商品ページに違和感を持ちました。ほとんど情報がないのです。
商品名と商品写真に短い説明文に購入ボタンがあるだけというのが多く、これをみて購入に至ることはなかなかないのではと感じました。

そこでさらに情報収集していくと、その中のいくつかはランディングページで詳細の商品説明をしていることがわかりました。

ランディングページというのは、検索結果や広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことで、ホームページに着地する(land)イメージからこの名前がつきました。略してLPとも呼ばれます。「入り口ページ」「集客ページ」と呼ぶ広告会社もあり、商品のメリットやベネフィット、想いなどを、ストーリー仕立てで訴求するものです。
なんだかルー語みたいな、あるいは広告屋のような横文字が増えてきましたが、率直に言って、LPは若干の胡散臭さがあります。

私はこれまでブランディング広告に従事してきたことは前にもお話ししましたが、これはCMやコーポレートサイト、採用サイトなどの多くの人の目に、触れるためのコミュニケーションです。なので、多くの人が目をひそめるようなものはNGです。また、数字に直結することは求められません。

それに対して、LPは購入や契約を促すもので、具体的な数字につながるもので、ターゲット「だけ」に対して、訴えかける性質のものです。特定の検索語句や属性に対して打たれる広告に掲載されるので、ターゲット層以外には届くことがないのです。
自分が興味のない製品のLPに良い印象を持つ人は少ないかもしれません。購入検討段階の人々への畳み掛けのページなので、そもそも役割が違うわけです。

このあたりは今になって、いろいろなとことに頭の角をぶっつけながら理解できるようになってきたことで、当時はLPで「製品単体の魅力を伝えるページにすれば良い」程度の認識しかありませんでした。

また、商品ページがシンプルな事業者のなかには、マーケット等の「手売り」がメインで、リピート用にサイトを用意しているようなところも多くありました。
「リアル店舗」を持っている場合もあり、これらのサイトは不思議に魅力を感じました。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。なんだか戦略と魅力的に感じているものがチグハグになってきているのが、伝わったかと思います。このあたりの話はまた次回。

 

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