ジンジャーシロップやクラフトコーラを流通させるには vol.6

わたしたち buddha mountainのプロダクト、GINGER LEMON HONEYの販売・流通についての連載です。

前回はこちら

ECサイトの制作にあたり、コンセプトを浸透させるためにどのような形が良いかを、共同発起人 N 氏やスタッフと議論をすることになりました。
「何もしない、をする」というコンセプトは長い時間をかけて作り上げてきたのと、第一弾製品についてもコンセプトに合致してものを作ることができていたので、あとはかたちにするだけだろうと思っていました。

ブランディング広告を手掛けてきた僕としては、「1サイト、1目的」の原則にのっとり、GINGER LEMON HONEY専用のサイトを作るつもりでいました。

そのつもりで作業を進めて、簡単なワイヤーフレームを見せたのですが、あまりWEBサイト制作経験のない仲間たちには違和感があったようです。サービス開始前で、商売の現実が見えていない中で、サイトの中にGINGER LEMON HONEY の情報しかないことに物足りなさを感じたようです。また、構想としてはGINGER LEMON HONEY以外にもプロダクトをつくっていく予定だったので、その場合どうするのか? 更新しやすいECサイトにした意味は? 「何もしない、をする。」この重要なのに、サイト内にその話はでてこないのかというような話が持ち上がりました。

クライアントワークであれば、「印象が散漫になる」「目的を達成できない」と切って捨てていたところですが、自分でブランドを立ち上げるとなると、さまざまな迷いが生じてきます。
クライアントワークでもないのに、クライアントワークのやり方「だけ」をやっていくのであれば、そもそもbuddha mountain を立ち上げた意味は? また、純粋な気持ちでというか、アマチュアリズムも大切にしながら立ち上げたさいとでもあったので、あまりセオリー通りに進めすぎるのもどうかな?などと、今考えると顧客の気持ちはそっちのけで迷路に入り込んでいるような感覚がありました。

さらにECサイトやSNSでの発信も考えていたので、サイトをわければわけるほどリソースの問題がでてきます。
ここで過去のクライアントの方々が、われわれの提案にたいして、「折衷案」のような返答をしてくることがままあったのを思い出しました。顧客の痛みを感じられるように仕事をしてきたつもりでしたが、全然できていなかったなあという反省もありました。

どうしたものかと悩んでいたときに、思い起こしたのがランディングページのことでした。
これは、リスティング広告などからアクセスする商品購入の導線ページで、この部分で商品の魅力をしっかり伝え、サイトは網羅的なものにすることにしました。

LPに関しての本を読みあさり、あまり明るくなかったDRMについても勉強をしました。

思えばこのあたりから混乱は始まっていたのかのもしれません。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。専門性ってはたから見ると本当にせまいんですよね。

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