D2Cってなんなんだろう
あれは2020年頃だっただろうか、オレンジから水色(?)へのグラデーションの美しい、「D2C」というタイトルの書籍が平積みされているのをみた。
『「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』というサブタイトルに惹かれ、何の気なしに手を取って見た私は、静かな興奮を覚えた。
「自分が探していたのはこれだ!」と思った。
広告制作会社で、企業や大学のブランディング、デザインからライター・編集仕事まで広く請け負っていた私は、日々の業務に刺激を受けながらも、請負業務に限界を感じていた。
当時は請負業務のみでは、クライアントの意向、都合に左右されてしまい、経営的にも心情的にも「長くは続けられない」と思っていたのだ。
この本によると、D2Cというのは、「Direct to Consumer」の略で、これは「製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする」という意味で、重要なのは、世界観、フェアネスそれにECのテクノロジーで、「指数関数的」に売上を伸ばしていけるらしい。
当時、ある単品通販会社のブランディングに携わっていたこともあいまって、D2Cへの憧れは日に日に強くなり、ついにはbuddha mountainを始めることになった。
立ち上げ当初から、D2C関連の書籍を読み漁り、自然な流れでECや通販からセールスライティング、WEBマーケティングまで読書領域を広げていった。
そこではたと気づいたのが、自分のやってきたブランディングというのは、広告のごくごく一部なのだということ。
だれかの「言いたいこと」を代弁することをたくさんやってきたけれど、それがどういう効果を果たすのかーもっと言えば「儲かりまっか?」ーということの責任を負ってなかったということ。
だからこそ「請負」に限界を感じていたのかもしれない。
まだまだ道半ばながらも、1年以上D2Cに取り組んできて、結局は「商い」なんだなあと強く感じています。「製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする」という初心に返って、お客様との関係性を大事に、精進してきたいと思っています。
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