「何もしない、こと」を競う、ぼーっとする大会。

twitter でこんな投稿がバズっていた。

 

NHKのNEWS番組の切り抜き(ってこういう使い方であってます?)らしいので、見たことのある方も多いかもしれない。
この大会は90分間ひたすら「何もしない」ことを競う。心拍計を身につけ、ぼーっとすることに集中することが求められるようです。

「何もしないのは、遅れを取ったり、無価値だったりするもの」という社会通念に疑問呈す、一種のパフォーマンスアートとのこと。その歴史は2014年からと、意外に長いようですが、3年ぶりの大会ということなので、評価の難しいところ。ウプスヤンというアーティストが始めたらしい。ウプスヤンさんについては詳細がわからなったので、ご存知の方は教えてください。

脱落となる禁止行為は

・携帯電話の確認
・睡眠
・時間の確認
・雑談、笑う
・主催側が用意した飲み物以外の飲食(ガムはOK)
・歌を歌う、踊る
・読書

と、とても厳しい。
ただ、参加者は事前に配られる3つのカードを使うことで、以下の健康に関わる欲求は満たせるようになっています。

「赤色」のカードでマッサージ
「黄色」のカードで扇子
「青色」のカードで飲み物
さらに「黒色」のカードでSOSを出すことができる。

マッサージなんか受けられたら、90分くらいどうってことないじゃないかという気もしますが、これは筋肉が凝り固まったときの特別な対処とのことで、肉離れのような状況に対応するもののようです。

どのように優勝者を決めるかというと、15分ごとに参加者の心拍を測り、その安定度で判断というのがひとつ。
もうひとつが、観客たちによる投票で、最も印象深い参加者を選ぶのだそう。
過去にはタレントも参加したようなので、それは人気投票にならんのかという気もしますが、まあ、細かいことはいいですね笑。

これは多分マインドフルネスがヒントになっているというか、着想を得ているはず。記憶がおぼろげであるが、日本で話題に上がり始めたのが、2010年代初頭だった気がするので、世界的な流行ともリンクしていると思われます。

ところでマインドフルネスは、禅がルーツというのを知っている方も多いと思いますが、そういう視点でみてみると、日本でマインドフルネス=禅のようなものが初めて入ってきたのはおよそ1500年前で、飛鳥時代ということになりそうです。
そう。これは仏教伝来の時。そう考えると日本はマインドフルネス先進国と言えなくもない。

手前味噌で恐縮ですが、われわれ buddha mountain はブッダの名前を屋号にいただき、「何もしない、をする」をコンセプトに掲げています。これはマインドフルネスの概念を念頭に、さらにマインドフルネスを押し進めた先にあるものに、価値を見出したために生まれたコンセプトです。

それは「折れないしなやかさ」の獲得と考えています。そのために「何もしないをする」ことが必要だと考えているのです。

頭を空っぽにする時間をつくり、今をあじわうことで、心の強さを養う。

その時間をともにできるようなプロダクトやサービスを提供していくことがわたしたちの目的です。

話が禅門答のようになってきたので、今日はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

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