この人は何をされている方なの
モノマネ芸人のキラーフレーズをタイトルに持ってきたが、このセリフを聞くと、私は決まって渋谷の街を思い出す。
東横間(なんて言葉はあるのだろうか)で育った私は、何かと渋谷を経由することが多く、買い物も渋谷ですることが多かった。
当時の渋谷は「この人は何をされている方なの」がすごく多かった。真昼間から渋谷をほっつき歩いているのは、非行少年少女か学生か、「この人は何をされている方なの」であった。
彼らに共通しているのは、悲壮感がないこと。歳を重ねると多かれ少なかれ責任や、しがらみとそれにまつわる腐臭的なものが、体格や顔つきにまとわりついてくるものだが、それがない。
さすが若者の街だと思ったものである。
この悲壮感のないひとたちはなにものなんだろうと思っているときに思い出したのが、友人の写真家・野口健吾の撮影したインド、ネパールでの写真だ。
許可を得て掲載する。
野口氏いわく、「彼らはろくに働いていないが楽しそう」とのことで、これってまるでまるでセンター街の「何をされているかわからないひとたち」じゃないかと思った。
「何をされているかわからないひとたち」は、よく見るといろいろなところにいる。飲食店などで縁あって彼らと交流すると、その多くが「自営業」や「経営者」であることに驚く。
自分もその端くれのはずだが、鏡に移ったその顔は悲壮感にあふれていた。
自分の責任で商売をし、自由に働くこで、この悲壮感を取り除いていきたいと強く思った。
そんな思いから、buddha mountainは始まったのです。
まだまだ道半ばですが、少しは悲壮感が取れてきた気がしています。体についたー物理的にも非物理的にもー贅肉もついでに落としていきたいところ。
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